トレンチN面では、断層により第Y層が切られており、岩盤と第Y層が接する面には断層粘土が幅数mm〜1cmの厚さではりつき、その上方の第Y層同士内でも断層面が追跡できる。断層は第V層及び第T層に覆われているが、両層には変位を与えていない。なお、第W層は断層上に分布しない。
以上のことから、五日市断層の本トレンチ地点での活動時期は、AD670−780年以後、AD1020−1205年以前と推定される。