中粒角閃石黒雲母花崗岩は、主に石英、斜長石、カリ長石、黒雲母、角閃石からなり、色指数5〜7程度である。中粒均質、等粒状で、主成分鉱物の粒径は2〜3mmだが一部5mm前後に達することもある。本岩の形成年代については、佐伯区八幡川魚切ダム付近の試料より、黒雲母K−Ar年代として82.9±2.8Maが得られている。
これら基盤岩を覆う堆積物としては、第四紀の土石流堆積物、崖錐及び崩積性堆積物並びに現河床堆積物等がある。これらは主に山地緩斜面や谷の出口、主要河川沿いに分布し、花崗岩類を主とする礫(亜角〜亜円礫)、砂、シルトから構成されている。