LogL=0.6M−2.9……(1)
LogD=0.6M−4.0……(2)
@渡島大野断層
(1)式から得られるマグニチュードをMlとすると渡島大野断層の長さは,12kmであるので,Ml=6.6となる.
また,(2)式から得られるマグニチュードをMdとし,かつ単位垂直変位量を1〜1.5mとすると,Md=6.6〜6.9となる.
なお,断層の傾斜角を40°とした場合の実変位量は1.5〜2.3mとなり,Md=6.9〜7.2となる.
従って,過去に渡島大野断層によって発生した地震の規模は,M=6.6〜7.2となる.
A富川撓曲帯
富川撓曲帯が海域に連続する起震断層であると仮定すると長さは15kmとなり,これを(1)式に代入すると,
Ml=6.8となる.
また,函館平野西縁断層帯の全体を起震断層と考える場合には,渡島大野断層との並走部(約5km)を差し引きその延長は22kmとなる.これを(1)式に代入すると,
Ml=7.1となる.