この互層中には4層の黒色土壌・泥炭が挟在しており,連続が良い.これら4層の黒色土壌を上位からA,B,C,Dと呼称する.14C年代測定結果によると,黒色土壌Aは 6,310±90, 6,010±70y.B.P.の値を,黒色土壌Bは 6,410±60y.B.P.の値を,黒色土壌Cは 7,470±70y.B.P.の値を,黒色土壌(泥炭)Dは 8,820±60y.B.P.の値を示す.
黒色土壌Aには白色細粒火山灰層が挟在する.また,黒色土壌(泥炭)Dの下位は塊状シルト層からなり,このシルト層中には濁川テフラ(約12ka) の濃集部が認められる.
本トレンチの最上部には,上記の互層を覆って厚い黒色土壌が分布し,同黒色土壌中にはB−Tmテフラ,Ko−dテフラが挟在する.