4−5−1 調査結果の概要と目的

本地点は前章で述べた市渡南地点にみられる低崖の北方延長部に位置し(図4−4−1),本地点の北方延長部にも不明瞭ではあるが,扇状地面上に同方向の傾斜変換部が認められる(図4−3−1).

本地点には,南東方向に傾斜する扇状地面が分布し,本地点の南方約50m付近までは低崖が認められるものの,本地点に分布する扇状地面の連続である面に変形が認められない.このことから,本地点では,最新活動の限定を目的にトレンチ調査を実施した.