4−4−2 調査の内容

扇状地性平坦面上にみられる低崖の位置において,長さ約25m,幅約10m,深さ約6mのトレンチを掘削した.トレンチの平板測量結果を図4−4−3に示す.

トレンチの展開図を図4−4−4に,スケッチ及び写真を図4−4−5−1図4−4−5−2図4−4−6−1図4−4−6−2図4−4−7−1図4−4−7−2に示す.また,本トレンチ近傍において,後述するように,段丘堆積物より下位層の地質構造を明らかにすることを目的に補償を兼ねた2本のボーリング(総延長 100m)を実施した.ボーリング地点を図4−4−1及び図4−4−3に示す.

トレンチからは,14C年代測定及び火山灰分析に供する試料を採取し,5試料について14C年代測定測定を行った.試料採取位置を図4−4−5−1図4−4−5−2及び図4−4−7−1図4−4−7−2に,測定結果を表4−4−1に示す.火山灰分析は35試料について顕微鏡観察を行い,そのうち9試料について屈折率測定を行った.試料採取位置,テフラの同定・対比結果はW.6で述べる