トレンチの他に,段丘面の変形状況等を確認することを目的に,トレンチ西側の隆起側で2つのピット(Mp1, Mp2)を掘削した(図4−3−1).
トレンチの展開図を図4−3−3に,スケッチ及び写真を図4−3−4−1,図4−3−4−2,図4−3−5−1,図4−3−5−2,図4−3−5−3,図4−3−6−1,図4−3−6−2に示す.ピットMp1 及びピットMp2 の展開図をそれぞれ図4−3−7−1,図4−3−7−2,付録写真1,図4−3−8−1,図4−3−8−2に示す.また,トレンチ及びピットから試料を採取し,14C年代測定及び火山灰分析を実施した.14C年代測定は9試料について行ったが,いずれも炭素量が不足し,年代値を得ることができなかった.試料採取位置を図4−3−4−1,図4−3−4−2,図4−3−5−1,図4−3−5−2,図4−3−5−3,図4−3−6−1,図4−3−6−2に,測定結果を表4−3−1に示す.火山灰分析は50試料について顕微鏡観察を行い,そのうち5試料について屈折率測定を行った.試料の採取位置,テフラの同定・対比結果はW.6で述べる.