2−4−2 トレンチ調査

渡島大野断層の通過する大野町市渡の2地点(中央,市渡南),大野町向野道立道南試験場果樹畑(向野)の計3地点においてトレンチ調査を実施した(図2−2).地点については地形地質調査(精査)などの結果をもとに,調査委員会の指示により当初計画を変更して決定した.市渡地域では,活動間隔が長く単一のトレンチで最終活動期・間隔の両方の成果をえることは難しいと判断されたことから,離水年代が2〜3万年前,約1万年前の各河成段丘,および沖積錐(1万年前以降)と推定されていた3つの地形面で調査を行うこととし,用地条件をみたす地点を選考した.当初予定していた桜岱地域では,精査の結果,成果が得られない可能性が大きいと判断され,調査委員会の指示により取りやめた.