2−4−1 地形地質調査

平成8年度調査の結果により,1)変位地形が明瞭である,2)1万年以降の堆積物が厚く分布する,3)用地上の支障が少ない地域として,大野町市渡地域(渡島大野断層),上磯町桜岱地域(富川断層)が精査地域として選定された.両地域でトレンチ調査が可能であれば両断層の活動の関係も把握可能である.調査範囲は当初計画のとおり,本断層が幅50m〜200mの撓曲帯を示すことから各断層の両側約500m,延長はそれぞれ2kmとした(図2−1).