2−2−5 まとめ
函館平野西縁断層系(渡島大野断層,富川断層)の断層構造を調べるために,活断層周辺をメインとした重力測定を246点行った.その結果,広域的に見ると,函館平野の東から西へ基盤が傾斜し,本断層系はその基盤の傾斜が反転するところに位置すると推定された.また,本断層系に直交する6測線のブーゲ異常断面には,変動幅は小さいながらも局所的な異常が得られた.この異常と断層の位置がほぼ対応することから,局所異常は地下浅所における断層構造を反映していると考えられる.