今回「新編日本の活断層,東大出版会」の記載に加えて、現地の撮影時期を違えた昭和30年代の白黒写真と昭和60年代のカラー写真の二種類の空中写真判読を行い、また実地に現地を踏査し、“図2−2−1地質概要図”及び“付図4 地質図”に示すように、平井・神川断層帯を確認した。
櫛挽断層は、埼玉県内部分を加えると長さ15qの直線状断層崖を断続的に示し、高度不連続と断層露頭の断層形態を有し、上記のように群馬県内では神川断層と呼ばれ、主として庚申山丘陵南縁の直線状断層崖とその東延長の直線状線状模様で地形上の特徴が示される。
今回「群馬県活断層調査委員会」委員と共に現地検討の上、前述の重点箇所に焦点を絞り具体的に精度の高い現地調査を行い、以下の各地区に示すような神川断層の分布の特徴を確認した。