(3)Ek−3測線

(本郷1地区  図2−4−7参照)

見掛け比抵抗は、測線0〜150 m付近の表層で100 〜200 Ω・mである他は概ね50Ω・m以下と低い。

比抵抗断面から次のことが言える。

・比抵抗は概ね水平構造であり、表層付近が高い傾向にある。

・測線南側(始点側)で表層の比抵抗の高い部分が厚く分布する傾向にある。

・相対的に比抵抗の高い部分は、測線南側の表層付近に100 Ω・m以上で分布し、相対的に比抵抗の低い部分は、測線北側の深部に60Ω・m程度で分布する。

地質解釈として次のことが言える。

・測線南側表層の高比抵抗部「H〜HH」が段丘砂礫層と推定され、南側ほどその層厚を増す。

・顕著な低比抵抗部は認められないが、第三紀層が分布するとすれば測線深部の比抵抗60Ω・m以下の部分であると思われる。

断層の存在を予想させるような比抵抗構造は認められないが、推定される断層位置(測線距離225m付近)を境として、表層部に見られる比抵抗の高い部分が南側ほどその厚さを増す傾向にある。また、この付近で下部に見られる低比抵抗部に凹型の窪みが認められる。