(1)Ek−1測線

(本郷1地区  図2−4−5参照)

見掛け比抵抗は概ね50〜100Ω・mである。

比抵抗断面から次のことが言える。

・比抵抗は概ね水平構造であり、GL−5〜10m付近で比抵抗が高い傾向にある。

・表層付近は概ね50Ω・m以下である。

・ 測線距離65m付近の段差地形を境にして北側(測線終点側)で相対的に比抵抗が低い。

地質解釈として次のことが言える。

・ 地表より3〜5m以深が高比抵抗部「H」として顕著な境界を示し、ボーリング結果より段丘砂礫層と推定される。

・ 第三紀層は、ボーリング結果よりGL−23 〜24m付近より分布し、低比抵抗部「L」として認められるが、上位の高比抵抗部が下方に漸移しながら低比抵抗となるため、上位の被覆層との境界は明瞭ではない。

推定される断層位置(測線距離65m付近の段差地形)を境として南側と北側では比抵抗のコントラストが認められ、北側で比抵抗が低くなる傾向にある。