砥面沢〜常木地区の間では、断層により作られた地形は、明確には認めることができない。
常木地区から上信越道までの区間は段差0.5m〜2mの低位断層崖を認められる。一番南側の常木では段丘の平坦面上に高さ約50cm程度の段差が認められ、段差は北側に行くに従って、大きくなる。また、ここでは防火水槽の工事が行われ、そこで露頭が観察できた。それによると、地質は下位から河床礫、淡赤褐色粘土、浅間黄色軽石(YP)を挟むロームとなっている。
上信越道南側藤ノ木付近では低位断層崖は不明瞭となる。
上信越道北側の藤ノ木では、桑畑の中を50−70cm程度の段差が北北西−南南東方向に約250mにわたって連続する。また、鶴巻付近では、谷の出口がマウンド状の小丘で遮られているシャッターリッジがみられ、谷出口に沿った断層変位の結果と考えられる。
これより北側では、河川の流路方向が、断層により制限を受けていると思われるが、明瞭でない。