(4)西平井地区

金井西方、中原地区入り口付近では、断層に沿った谷が鮎川より北西方向にのびる。この谷は現在の流域の割に広い谷である。また、谷が擁壁によって閉塞されていることも、水量が少ないことを示唆する。この谷は、通常の水の営力で形成されるとは考えにくい。

上杉乳母神社南東の道路を挟んだ南側では、溝状の凹地が確認される。幅は約40m程度、長さは170mである。これは北西方向が下流側となっているが、上杉乳母神社付近でやや高くなり、地表水による侵食形成では不自然な地形である。

上杉乳母神社北側では、道路から5mほど林側に入ったところに、高さ2m程度の直線状に続く明瞭な崖がみられる。

これより北西側は空中写真でも不明瞭であり、また、区画整理が進んで土地の改変が行われた結果、リニアメントは保存されていない。