（１）広域的な調査地の地形

関東地方は本州弧の中央部にあって西南日本弧と東北日本弧の会合部に当たっている。関東地方の西部にある関東山地は西南日本の外帯の延長でありまた、北部の三国山脈や足尾−八溝山地は地形的には北日本の奥羽山脈につながっている。

山地に囲まれている関東平野は大きく区分して第三系及び第四系更新統によって構成される丘陵地形と、河川に沿って第四系完新統によって被覆される低地に分けられる。

今回の調査対象地域である群馬県南部地域は関東地方北部、関東平野と関東山地の境界付近に位置している。