TP2ピットに出現する地質は上位からA層、B層およびC層に区分される。A層は耕土で、深度0.0〜0.5mに分布する。B層は深度0.5〜0.8mに分布する砂層で、V2面構成層と判断される。C層は深度0.8〜1.5mに分布する砂礫層で、L1面構成層と判断される。
14C年代測定測定が可能な炭質物は含まれていなかった。
A層:耕土(深度0.0〜0.5m)
黒褐(10YR2/2)を呈する耕土からなる。
B層:砂(深度0.5〜0.8m)
細粒砂主体で,一部に粗粒砂を含む。わずかに礫を含む。現世の植物根の混入多い。
黄褐(2.5Y5/6)や明黄褐(2.5Y6/6, 2.5Y6/8)およびにぶい黄(2.5Y6/4)を呈する。
C層:砂礫(深度0.8〜1.5m)
締まりのゆるい砂礫からなる。径5〜15cmの濃飛流紋岩,美濃帯砂岩,チャートおよび花崗岩の亜円礫主体の砂礫からなる。礫は一般に硬質である。径20〜50cmの角礫をわずかに含む。礫含有率は40〜50%と高い。マトリックスはさらさらした粗粒砂で,色は黄褐(2.5Y5/3, 2.5Y5/4, 2.5Y5/6)を呈する。本層は、層相的にTP1ピットのC層に類似することからL1面構成層と判断される。