2−2 空中写真図化

手賀野断層手賀野地点、恵那山断層富田地点のトレンチ調査地点周辺において圃場整備など地形の人工改変の影響が少ない時期に撮影された空中写真を用いて空中写真図化をおこなった。

@米軍撮影の縮尺1/10,000空中写真を用いて縮尺1/2,500平面図を作成した。高低差の誤差は、1m以下程度である。

A国土地理院撮影の縮尺1/8,000空中写真を用いて縮尺1/1,000平面図を作成した。高低差の誤差は、30p以下である。

空中写真図化は以下の手順で実施した。

(1)図化計画準備

図化計画を立案し、必要な資料を収集した。表2−2−1に示す。

(2)予察・選定

基図となる地形図と空中写真を見比べ、経年変化のない地形や建物などを探し出し、図化するための基準点を選定した。

(3)現地測量

上記基準点の相対座標および標高を現地測量により求めるか、適当な現地標定が無い場合には平面図上でデジタイザーによって計測し座標値を求めた。

(4)数値図化

基準点座標をもとに解析図化機を使用して、地図情報として必要な各種表現事項をデジタル形式で取得し記録した。

(5)数値編集

対話型編集装置を用い、数値図化データの追加・削除・修正を行い、編集済みデータを作成した。編集データは出力図による目視で点検を行った。

空中写真図化で使用した主要機器を表2−2−2に示す。