(5)野久保断層
野久保断層は中津川市梅平と野久保で沢の右横ずれ屈曲が認められ,その横ずれ量は約200mと見積もられる。さらに北東延長部に分布する高位段丘面(H1面)には鉛直方向の変位地形は認められない。断層と高位段丘堆積層との関係を明らかにし,同断層の活動性を明らかにすることが今後の課題として挙げられる。今後の調査内容については,屏風山断層,手賀野断層,恵那山断層の先行する調査結果を踏まえて検討する。