(7)飯沼断層
飯沼断層は,中津川市北谷から飯沼にかけて分布する南北方向で長さ約3kmの西側隆起のリニアメントとして規定される。基盤地質は新第三系中新統瑞浪層群から構成され,これらを覆って第四系の土石流堆積層が分布する。中津川市大野地点では,段丘化した土石流堆積面(F2面相当)に逆向き断層崖が約700mにわたり連続し,その比高は10〜20mである。この断層を覆って分布するF4面とF5面には変位地形が認められない。