3−2−1 活断層の性状の解析

上述したように手賀野断層では複数の段丘面上の変位に累積性が認められる。各段丘面の手賀野断層による累積変位量と段丘面の形成年代から平均変位速度を求める(図3−2−1−1)とともに,断層線に沿った累積変位量分布図を作成し累積変位の様式を示した(図3−2−1−2)。また屏風山断層についても恵那盆地南縁では一部の土石流堆積面に変位地形が認められることから,断層線に沿った累積変位量分布図(図3−2−1−3)を作成し,手賀野断層の変位様式と変位量とを対比した。