高位段丘堆積層(H2面相当)は径数cm〜20cmのクサリ礫化した流紋岩角礫を含む角礫層で,マトリックスは褐色〜赤褐色を呈するシルトからなる。
中津川市蕨平(Loc.12)において高位段丘面(H2面)に,高低差20〜25mの撓曲崖様断層崖(図3−1−5−12,図3−1−5−13,写真46)が見られるが,土石流堆積面(F4面)に断層変位地形は認められない。(図3−1−5−11)。温川と湯舟沢川に挟まれた中津川市霧ヶ原(Loc.12)では中位段丘面(M1面)が広く分布するが,蕨平断層北東延長部には断層変位地形は認められない。蕨平断層は霧ヶ原より北東には延びないと判断される。