そのためには、6,400年前以降に堆積したC層のような、ごく新しい堆積物が分布している所でトレンチ調査を実施し、断層による変位がどの層にまで及んでいるのかを詳細に検討する必要がある。
トレンチ調査の候補地点としては、平成11年度のトレンチ調査地点と、より新しい断層活動を記録している可能性のある地点として、平成11年度のトレンチ調査地点から北東へ150mの地点の2箇所がある。150m北東の地点は、最も低い微高地(H6)がみられる地点で、最も新しい断層活動を記録している可能性が高い。
平成11年度のトレンチ調査地点では、最新活動時期を正確に得るために、C層中の断層活動の有無について詳細な調査を続行することが必要である。