4−2−3 トレンチ調査方法

各トレンチでは、いずれも重機を用いて荒掘削した後、手作業で壁面をできるだけ平らになるように整形した。観察し易くするために50cmもしくは1m間隔のグリッドを設け、断層およびその周辺の地層の性状について詳細な観察、スケッチを行った。スケッチは、断層に直交するトレンチであるNo.1トレンチとNo.4トレンチについては1/20スケールで、断層に平行なNo.2トレンチとNo.3トレンチは1/50スケールで行った。その後、14C年代測定用試料を採取した。

結果は、スケッチ、壁面写真、地層区分および14C年代測定結果としてまとめた。最後に各トレンチの調査結果を合わせて、牧ヶ洞断層の活動性(平均変位速度・最新活動時期・単位変位量・地震再来間隔)について検討した。