3−3−2 牧ヶ洞断層の変位と活動履歴

C1〜8のチャネルの右屈曲、重要露頭OU2で確認したスリッケンサイトの条線(E−W方向で約20゚西上がり)、微高地H5とH6の存在から、牧ヶ洞断層は南東側ブロックの相対的隆起を伴う右横ずれ断層であることが確実である。

屈曲したチャネルC1とC5および微高地H6は、地形の新鮮さ、変位量の大きさからみて、最新イベントで形成された変位地形の可能性が高い。また、微高地H5は、H6との比高からみると2回程度の変位を累積している地形の可能性が高い。

さらに、分離丘H1〜4の配列状況等から勘案すれば、複数回の断層活動があった可能性が極めて高いことを示唆している

表3−1 断層一覧表