・この部分が湧水帯となっており、比高数10cm程度の凹地状の湿地帯が形成されている。
・これらは谷底斜面の傾斜と直交して、一直線状に並んでいる(区間長約300m)。
・いずれも牧ヶ洞断層上に形成されたものと思われる。
・各凹地化した湿地帯の詳細を以下に記す。
S1
・分離丘H1の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。
・小盆地の北西側斜面と分離丘との間で、比高数10cm程度の凹地を形成している。
・この湿地帯の南西端から、チャネルC1が始まっている。
・チャネルの河川勾配は急であり、湿地帯が一段高い所に位置している。
S2
・分離丘H1の北縁に接しており、S1の北東延長線上に位置している。
・形態はS1と同じであるが、湿地帯としての長さはやや短い。
・この東端からチャネルが始まり、急勾配で流下している。
S3
・分離丘H2の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。
・形態はS1と同じであるが、長さはやや長い。
・この北東端からチャネルが始まり、急勾配で流下している。
S4
・分離丘H3の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。
・S3のように明瞭ではないが、小盆地の北西側斜面とH3との間で首状の高まりの部分に凹地が形成されている。
・この南西端付近からチャネルC3が始まり、急勾配で流下している。