3−1−3 凹地化した湿地帯(S1〜4)

・分離丘H1〜H3と小盆地の北西側斜面は、首状の高まりを作ってつながっている。

・この部分が湧水帯となっており、比高数10cm程度の凹地状の湿地帯が形成されている。

・これらは谷底斜面の傾斜と直交して、一直線状に並んでいる(区間長約300m)。

・いずれも牧ヶ洞断層上に形成されたものと思われる。

・各凹地化した湿地帯の詳細を以下に記す。

S1

・分離丘H1の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。

・小盆地の北西側斜面と分離丘との間で、比高数10cm程度の凹地を形成している。

・この湿地帯の南西端から、チャネルC1が始まっている。

・チャネルの河川勾配は急であり、湿地帯が一段高い所に位置している。

S2

・分離丘H1の北縁に接しており、S1の北東延長線上に位置している。

・形態はS1と同じであるが、湿地帯としての長さはやや短い。

・この東端からチャネルが始まり、急勾配で流下している。

S3

・分離丘H2の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。

・形態はS1と同じであるが、長さはやや長い。

・この北東端からチャネルが始まり、急勾配で流下している。

S4

・分離丘H3の北西縁に接して、数mの幅で北東−南西方向へ延びている。

・S3のように明瞭ではないが、小盆地の北西側斜面とH3との間で首状の高まりの部分に凹地が形成されている。

・この南西端付近からチャネルC3が始まり、急勾配で流下している。