5−5−2 空中写真判読結果

1万分の1空中写真判読で認められたリニアメントについて北東のものより仮称番号をつけて図5−26に示す。

1) リニアメント1

小井戸谷の右岸の山脚と左岸山地斜面にかけて分布する長さ約0.3q,0.5qの2本の短いリニアメントである。沖積谷部分への連続性については不明である。

2) リニアメント2

坂下地区南西の谷より有巣峠を経て巣野俣に至る山地斜面の高度不連続がやや明瞭なリニアメントで,長さは約1.4qである。

3) リニアメント3

巣野俣南の川上川西側の山地斜面に認められる弱いリニアメントで,長さは約1qである。

4) リニアメント4

巣野俣より南西方向に伸びる沢の北西側斜面に長さ約2.5qで認められるリニアメントで,河川と尾根の右ずれ屈曲が複数箇所で認められる。屈曲量は約50〜150mである。

上記のリニアメント1〜リニアメント4の間に分布する扇状地・段丘面と沖積低地に明らかに断層崖と判断されるものは認められない。

図5−26 リニアメント分布と地形面区分図(縮尺1:50,000)