また,大倉滝北側の小盆地でも,分離した小丘が連続する特異な地形を示すとともに,小丘間を埋積する谷底堆積物に直線的な低崖や水系の屈曲が認められるため,完新世(ないし完新世に近い時期)に活動していたことはほぼ確実であると考えられる。したがって上記の区間と河谷,尾根の系統的な屈曲が認められる区間に活断層の存在が推定される。
表5−4 牧ヶ洞断層におけるリニアメントの評価
牧ヶ洞断層の活断層として評価される区間の長さは,リニアメント1,リニアメント2とリニアメント4の推定活断層区間の両端をとると約18qとなる。
図5−24 活断層図 (縮尺1:50,000)