なお,山田直利・足立守・梶田澄雄・原山智・山崎晴雄・豊遙秋(1985)によると,船山北東麓の崩壊斜面に比高20mの崖が認められ,成因と位置から断層崖と判断されている。また,牛臥山の平坦面と断層の方向性より,断層の存在を示しているが,ここでは河川浸食によって形成された可能性も考えられ,活断層と判断するにはその根拠に乏しいものと判断する。
したがって,無数河断層は活断層である可能性は考えられるものの,その活動性については不明である。
表5−11 無数河断層におけるリニアメントの評価