5−11−1 概要
無数河断層は,山田直利・足立守・梶田澄雄・原山智・山崎晴雄・豊遙秋(1985)によると「朝日村甲谷から久々野町駅付近を経て三日町図幅地域内の無数河川上流まで,北東−南西方向に延びる長さ18qの活断層である。横ずれ変位は不明瞭で,南東側隆起の垂直変位成分を持つ。」とされる断層である。また牛臥山の平坦面については「牛臥山より,北側に存在する平坦面の高度は,いずれも牛臥山より明らかに低く,牛臥山の北縁の鞍部が前述の中組付近の断層崖の北東延長に当たることを併せて考えると,この高度差は断層の南東側が隆起した結果」と考えられている。活断層研究会(1991)によると,北東−南西方向の長さ18q,確実度U,活動度B〜C級の断層とされている。
図5−57 無数河断層分布図(活断層研究会,1991)