5−10−2 空中写真判読結果

1万分の1空中写真判読で認められたリニアメントについて北東側のものより仮称番号を付いて図5−52に示す。

1) リニアメント1

リニアメント1は,美女峠南東1qより同南西1qにN70E方向の長さ1.6qと短いリニアメントである。垂直変位は明確でなく,谷の形状からすると右ずれの可能性が考えられる。

2) リニアメント2

リニアメント2は,美女峠南西1qより宮峠の北側までN60E方向から東西方向に方向を変えながら5.5qの長さで分布する。このリニアメントの東側では,河川・尾根の右ずれ屈曲が明瞭で,屈曲量は200〜250mを示す。また中央から西側では,河谷の右ずれと南側低下の高度不連続が認められる。

3) リニアメント3

リニアメント3は,宮峠南西から位山国際スキー場へ至る,N60E方向の長さ4.5qのリニアメントである。明瞭さに欠けるが北西側低下の高度不連続が認められる。

図5−52 リニアメントの分布と地形面区分図(縮尺1:50,000)