5−1−1 概要

数河断層は,図5−1に示すように,神岡町船津付近より宮川村小谷にかけて,東北東−西南西方向に伸びる長さ15km,確実度U,活動度C級の活断層とされおり(活断層研究会,1991),跡津川断層(活動度A級)の南側5〜10kmに位置している。

数河断層の北側には,流葉山(標高1423m)や,高山(標高1337m)からなる山地が連なる。また,南側では数河スキー場付近の谷中分水嶺を境にして,高原川支流の山田川が東側へ,宮川支流の戸市川が西側へ流下する。

上記の山地と河川の間には扇状地が広く分布している。なお,東側の山田川に沿った地域では段丘化している。

数河断層は,概ね山地と扇状地を境する山麓基部に位置し,数河付近では三角末端面が直線的に連続している。