@ 第四紀の新しい地層に断層変位地形が認められたのは,牧ヶ洞断層と江名子断層で,他に数河断層には断層崖の可能性のある低崖が認められた。
A 牧ヶ洞断層は高山市の西方を概ね北東−南西方向に延び,活断層としての延長は18.0kmである。県営種畜場では古期扇状地面に逆むき低崖が配列し,大倉地区には分離小丘と谷底堆積物上に低崖が認められた。
B 江名子断層は高山市の南東部に位置し、活断層としての延長は4.3kmである。東部はほぼ東西方向に延び中央部付近から北東−南西寄りに向きを変える。滝町では段丘と扇状地を刻む谷に右横ずれが認められた。