調査地域は高山・大原活断層帯とその周辺地域に分布する活断層帯を対象としました。これらの中から活動性の高い活断層を抽出し,その活断層について長期的な地震発生の可能性の評価を行い,地震予知や防災上の基礎資料を作成して地域防災体制の万全を図ることを目的としています。
平成10年度は,文献調査,空中写真判読,地表踏査(概査)による地形地質調査を行い,まず空中写真判読から活断層の可能性の高い断層を選別しました。その断層について詳細に空中写真判読と地表踏査(概査)を行い,各断層の長さ,地表における断層の分布形態,変位量について検討し,併せて次年度の調査計画を策定しました。
なお,調査に際しては建設省中部地方建設局,日本道路公団清見工事事務所,岐阜県高山土木事務所,同飛騨土地改良事業所及び高山市をはじめ周辺関係機関より多大な協力を頂きました。ここに記して感謝の意を表します。
平成11年1月
岐阜県総務部消防防災課