1) A(3)層〜C(3)層は、層相から判断して概ね一連の扇状地堆積物とされる。
2) 南壁面のD(3)層は、C(3)層を削剥して堆積したやや黒ボク質な砂礫である。東壁面から北壁面に連続して追跡される。
3) E(3)層、F(3)層、G(3)層は、いずれも黒ボク土であり、礫の混入の状況によって細分されるが、概ね一連の堆積物とされる。
4) H(3)層の層相は、A(3)層〜C(3)層の層相と類似しているが、堆積構造は認められない。北壁面では、低断層崖の基部の溝状部分を埋積している。また、H(3)層は南壁面ではE(3)層を覆っているが、北壁面では、逆にE(3)層に覆われているように見える。H(3)層は、他の地層との上下関係が明確でないため、前述した層序表では最上位に位置づけされたものである。