(2)活動時期

断層F−1(2)はA(2)層中の上部で不明瞭となり、B(2)層では肉眼的に認められなくなる。少なくともC(2)層は切っていない。従って、断層F−1(2)の活動時期は、A(2)層堆積中、もしくはA(2)層堆積以降、C(2)層の堆積以前と考えられる。

断層F−2(2)は、A(2)層からE(2)層までを明瞭に切断している。この断層の上端は2(2)層や4(2)層で覆われている。従って、断層活動は、E(2)層の堆積以降、2(2)層で埋められた水路の築造以前と判断される。また、表4−4の変位データから、B(2)層の基底面形成後(A(2)層堆積後)、C(2)層の基底面形成前(C(2)層堆積前)にも活動したことが示される。

図4−20 壁面上での各層基底面の変位量