(2)B(1)層

B(1)層は、トレンチのほぼ全体に認められる。層厚は約2.3mである。層相に基づき大きくは以下のように区分される。

(B(1)層の下部を構成する部分)

明黄褐色を呈する礫混り粘土〜砂礫からなる。φ1〜10cmの砂岩や頁岩の亜角〜角礫を主体とする。基質はやや赤みを帯びた粘土である。

(B(1)層の中部を構成する部分)

オリーブ灰色〜明黄褐色を呈する砂礫からなる。φ1〜20cmの砂岩や頁岩の角〜亜角礫を主体とする。基質はシルトを混入する細砂〜粗砂からなり、層厚2〜10cmの薄い粘土を不規則に挟む。

(B(1)層の上部を構成する部分)

明黄褐色〜黄褐色を呈する砂礫からなる。φ1〜20p、最大50pの砂岩や頁岩の角〜亜角礫を主体とする。最上位には長石の風化した0.1〜1oの白色粒子が点在する。