この地区では白津川橋の上流130m付近にLV面を切る断層露頭が確認された(図3−32)。この断層はLV面堆積物を約1m変位させているが、確認される断層の活動は1回だけである。これとは別に地形形状から断層によって変位を受けた可能性のある崖地形は3条に別れ、最も東側の断層が連続がよく地形から読み取れる変位量も大きい。従って、断層の最新活動がLV面形成以降であることは明らかだが、これより更に新しい活動がある可能性も考えられる。
また、より西側には基盤岩中に断層面が確認された(写真3−26)。この断層面の上部延長でLU面の構成砂礫層基底に変位はなく新期の活動は認められない。LV面の連続にあるIw222では礫層を覆う黒色土壌層中に橙色の火山灰層が見られた(写真3−27)。