この地域で白津断層は山地と平野部の境界をなして南北に連続するが、地形形状から部分的に2ないし3条の断層に別れる可能性がある。この変位地形は山地斜面の末端部に見られるが、相沢付近や白津付近では断層を横断するLU面に段差や急傾斜が見られる。特に白津付近ではLU面に比較的連続の良い段差がみられ、北側の崖錐堆積地にも傾斜変換部が見られる。
このうち断層が地形的には3条に別れる白津付近では断層の最終活動時期を限定するために重要な手掛かりとなり得る断層露頭が見られ、図3−30精査地質図(福島市白津地区)に詳細を示した。