南部断層北端部の新鶴村鶴野辺では、高位面〜中位面に累積的変位が認められ、その南側の米沢測線における反射探査結果(平成11年度調査結果)によると、撓曲変形となっており、深度100m以浅における撓曲部における地層の傾斜は10°程度であることが明らかとなっている(図4−16)。
本地点付近においては、山地東縁の急崖と扇状地の緩傾斜面との地形境界が直線的に連続し、明瞭なリニアメントが判読されている。本地点では、断層の有無、活動性等を確認することを目的に、この崖の基部において、トレンチを2箇所掘削して、調査を実施した。トレンチ調査位置を図4−17に示す。
南側のトレンチを第1トレンチ、北側のトレンチを第2トレンチとする。