6−1−2 ボーリング調査結果

本地点では,図6−2に示すように,L3面上で断層推定位置の両側でそれぞれ1孔づつ,計2孔のボーリングを実施した。総延長は 12.6mである。ボーリング調査結果を図6−3に,ボーリング・コアの写真を図6−4に示す。

両孔のボーリングには,破砕された相馬中村層群を基盤とし,それを覆って,主に礫層からなるL3面堆積物, 細粒堆積物, 黒色土壌などが分布する。黒色土壌の14C年代は, 約2900y.B.P.〜約3500y.B.P.の値を示す。

両孔間では,基盤を覆う礫層に東側低下の高度差が認められ,両孔間に断層が推定される。この高度差を鉛直変位量とすると,礫層基底面では約1mであるが,礫層の上面では約0.5m以下となる。