５−３−１ 調査地点の概要と調査の目的
上記の橲原南及び橲原北におけるトレンチ候補地点で実施したピット・ボーリング調査結果によると，両地点共に堆積物は，上真野川本流のものと考えられる粗粒堆積物からなるため，年代特定のための試料の採取あるいは横ずれ量の検討が困難と予想された。このことを考慮し，山麓斜面基部付近の扇状地性堆積物あるいは崖錐性堆積物が分布することが予想され，年代測定試料及び横ずれ量の基準となりうるチャネル堆積物が期待される鹿島町橲原東畑地点においてボーリング調査を実施した（図５−１，図５−１０）。