4−3−1 調査地点の概要と調査の目的
真野川左岸の栃窪原田には,L1面上に比高が3m〜4m程度の低崖が認められる(
図4−18
.)。この低崖の西側では,L1 面の低位にL1'面が分布しており,L1'面では,堆積物を覆うローム層の下部から大山倉吉軽石層(約5万年前)が検出されている。
このことから,本地点では,双葉断層の東落ちの変位が累積しているものと判断され,双葉断層の鉛直方向の平均変位速度を明らかにすることを目的に,本地点においてボーリング調査を実施した。