また,l層基底面の鉛直変位量から, 本地点における双葉断層の最新活動における鉛直方向の単位変位量は約65cm〜約60cmであることが明らかとなった。この変位量は,前節で述べた栃窪南トレンチにおける基盤上面の変位量のおよそ半分程度であり,栃窪南トレンチにおける基盤上面の変位量は2回分の累積変位と判断される。このことから,栃窪南トレンチで認定したイベント・はほぼ確実であり, 栃窪地区においては, 最新活動及びその一回前の活動における鉛直方向の単位変位量はほぼ同程度であったと判断できる。