(3)活動間隔と鉛直方向の単位変位量・平均変位速度
栃窪南地点における双葉断層の最新活動(イベントT)時期は約2200y.B.P.以降,約1900y.B.P.以前であることがほぼ確実であり,その一回前の活動(イベントU)時期が約 12000y.B.P.以降で, 約9500y.B.P.以前である可能性が高いことから,この場合,本地点における双葉断層の活動間隔は約7500年〜約 10000年となる。また,本トレンチにおけるイベントUが確実であれば,基盤限面にみられる鉛直変位量は2回分の累積変位と判断され,鉛直方向の単位変位量は0.5m〜0.65mとなりこの値と上記の活動間隔から, 鉛直方向の平均変位速度は 0.05m/103年〜0.087m/103年となる。