断層とM1'面堆積物との直接の関係を確認するため,本地点において,ボーリング調査及びトレンチ調査を計画したが,当該地点付近は保安林に指定されているため,調査を中止した。
なお,高瀬川右岸で,双葉断層の断層露頭が確認され,断層を覆うM1'面堆積物(約10万年前と推定)の基底面に高度の不連続は認められない(図5−14)。また,この露頭では,断層の東側約250mにわたって,鮮新統の富岡層が連続露出しており(図5−14),断層の低下側の富岡層内には新しい活動を示す断層が存在しないことが確認される。