ボーリング調査結果によると，図５−１０に示すように，西側の ＭｈＳ−１孔では花崗岩類が，東側のＭｈＳ−２孔では第三系が確認されたことから，両孔間に双葉断層が推定される。また，これらの基盤を覆うＬ_２面堆積物の基底面に，断層の両側で高度差がないことが確認された（図５−１０）。

また，Ｌ_２面堆積物を覆って５０ｃｍ程度のローム層が認められることから，ローム層から５ｃｍ間隔で連続試料を採取して，火山灰分析を行った結果，ローム層の最下部から姶良Ｔｎ火山灰（約 ２．５万年前）が検出された（図５−１１）。このことから，Ｌ_２面堆積物の堆積年代は約３万年前と判断される。