4−2−3 成果

本地点におけるボーリング調査結果により得られたT層の分布状況から,T層南縁の変位量は,水平方向が左横ずれ約2.8m,鉛直方向の変位量は東落ち約1.1mの値が得られた。この値は,最新及びその一回前の2回分の断層活動による累積変位量であり,水平方向,鉛直方向いずれも,前述の栃窪A2トレンチにおいて明らかとなった最新活動における単位変位量のほぼ2倍となっている。このことから,最新活動及びその一回前に活動においては,水平方向,鉛直方向ともに単位変位量はほぼ同程度であったと判断できる。