さらに,平成9年度にトレンチ調査を行った鹿島町栃窪南地点において,最新活動及びその一回前の活動の2回分の累積横ずれ変位量を明らかにすることを目的に,調査委員会の指示により,トレンチ調査の1ヶ所を変更して,ボーリング調査を実施した(図2−3,表2−1)。
本年度実施したボーリングは計43孔であり,総延長は414.9mである。ボーリング掘削は,掘削外径86mm,コア径60mm以上で行い,コア採取率が100%になるように努めた。採取したコアは,写真撮影,観察及びコアの記載を行った上で,試料採取及び諸分析を行った。