2−2 調査の流れとその方針

双葉断層に関する調査は,平成8年度から平成10年度にかけて行われており,調査位置を図2−1に,調査の流れを図2−2に示す。

平成8年度においては,双葉断層の全線について,文献調査,空中写真判読及び地表地質調査が実施され,また,双葉断層の北部区間について,ピット調査が実施されている。

平成9年度の調査は,平成8年度調査結果を踏まえて,後期更新世における断層活動が認められる双葉断層の北部区間,すなわち,相馬市遠藤付近から鹿島町橲原付近に至る間を重点的に行うこととし(図2−3),ボーリング調査及びトレンチ調査が実施されている。

さらに,平成10年度においては,北部区間において残された課題の解明及び南部区間における断層の活動性の確認を目的として,ボーリング調査及びトレンチ調査を実施した。本年度における調査の方針は以下のとおりである。